手荒れが治らずあかぎれ・かゆみ・皮がむけるなどの肌悩みを抱えやすい冬の時期。
ここではエステサロンでお客様から伺っているお話から「生活習慣が手荒れの原因」であり、それをお客様に実践していただいた結果から効果的なハンドケアをお伝えしています。
手荒れの主な症状&生活習慣から分析した原因
手荒れが治らないとお困りの女性は主に以下のような症状を抱えています。
手荒れの主な症状
- ひび割れ
- かゆみ
- あかぎれ
- 皮がぽろぽろむける
- 手だけ突出して乾燥している
- 手だけ皮膚が分厚くなっている
- シミが増えている
- 手以外の皮膚はトラブルがそれほど起きていない
上に挙げたのは一般的な手荒れの症状かのように思えますが、最も注目したいのが「手以外の皮膚はトラブルがそれほど起きていない」という点です。
これがどんな意味なのかを想像してみれば「手荒れが治らない「自分固有の原因」も日常生活のどんな行動がそうさせているのかが理解できるでしょう。
言い換えると手荒れが治らない原因は生活習慣の中にあると言えます。
以下は私がサロンで女性のお客様からお話を伺った上での手荒れを起こしている女性が日常的に行っているクセです。ここでは手荒れを起こす日常生活をクセと呼んでみましょう。
手荒れが治らない原因が生活習慣にあるってどういうこと???
お湯は蒸発する時に手の水分まで奪います。
手荒れが特にひどいと仰る方は40℃以上のお湯で家事をする、年中お湯で家事をしているなど、手の皮膚の水分が奪われるライフスタ入りをしている方が多いように思います。
ハンドクリームはほぼ油分でできており水分を蒸発させない・角質が奪われないなど、その効果のほとんどは皮膚をガードする点にあります。
しかし手荒れで奪われているている保湿成分(角質細胞間脂質)はクリームのみでは回復できません。
キッチン用など合成界面活性剤を含む洗剤は油汚れを一瞬で落とす性質を持っており、手の皮脂や角質の中の脂質(角質細胞間脂質)が奪われても何ら不思議ではありません。
またシャンプーもかなりの合成界面活性剤が使われている洗剤の一つです。
手荒れ起こす原因はバリア機能を低下させる生活習慣
よくお客様からお伺いする手荒れの三大原因は上の3つにありますが、これらの3つは全てバリア機能の低下を招く要因でもあるのです。
- 細胞と細胞の間に隙間が多くなり、そこから水分が蒸発している
- 隙間を埋めている角質間細胞脂質(セラミド)が加齢などの要因で生み出せなくなっている(肌の自活力がない)
- 細胞間の隙間から紫外線や菌などによる影響が直に皮膚の奥へ伝わり、生活習慣の要因で手荒れが悪化していく
アトピーなど幼少から「お肌が弱い」と感じている方も中にはいるかもしれませんが、手荒れもアトピーの原因もバリア機能の低下なのです。
手荒れを起こしている生活習慣から対策のハンドケアを練ってみる
それでは手荒れを起こしている生活習慣がわかったところで対策となるハンドケアを考えてみたいと思います。
保湿成分を補うハンドケア
- セラミドを補う
- セラミドを自ら生み出せるようにする
保湿成分が奪われる生活習慣を根絶する
- 家事のお湯を30度程度にする
- 合成界面活性剤入りの洗剤を使用するのをやめる
- ゴム手袋を利用する
それでは以下で保湿成分を補うハンドケアについて考えてみましょう。
本来ならば角質細胞間脂質セラミドが細胞と細胞の間の隙間を埋めてくれています。
セラミドが家事などによって奪われてしまい、かつ加齢などによってセラミドが生まれにくくなっていると手荒れはなかなか回復し難くなります。
おすすめのハンドケアは2つです。
- セラミド入りの化粧水を就寝前にたっぷりつけ、その上からハンドクリームで蓋をする
- セラミドを生み出すドリンクやトクホなどが販売されているのでそれを3ヶ月程度続けて飲んでみる
嫌でも加齢によってセラミドを生みだす力は減っていきますし、家事をしなくて済む生活ができる訳でもありません。
ですから生活習慣としてセラミドを生み出す日常生活を送るにはどうすればいいか?を意識しておくようにしましょう。
まとめ:生活習慣の中に手荒れを起こす原因を排除&根本保湿ケアをじっくり行おう
あまりに手荒れがひどい時はもちろん皮膚科を受診してみましょう。
ゲンタシンなどの薬や、皮膚科で扱われている化粧品ヒルロイドシリーズなども入手可能です。
あとは自分次第。
薬や化粧品・ハンドケアアイテムは飽くまで手荒れをサポートするだけの手段です。
それをどう使って、どう有効なケアを組み合わせて有機的に効果を生み出していくのかは自分自身しかできないことです。
じっくりハンドケアに取り組んでいつまでも美しい手を保ちましょう。