繊維芽細胞を増やす方法でお肌のハリを取り戻す・雨宮悠天のラジオ
昨年末はお肌のハリを取り戻すスキンケアに必要な条件として以下2つお伝えしていました。
- 網目状のコラーゲン組織がきれいに整っている
- 角層の中の水分量が豊富
この二つに二つ目に共通しているのは、お肌の奥に存在している繊維芽細胞にありますよ、といった〆をして昨年の放送を終わりにしていました。
繊維芽細胞はコラーゲンと、水分を強力に閉じ込める最強の保湿成分セラミドを生み出すといわれており、ハリを失ったお肌は繊維芽細胞が減っているか、元気を失っているかいずれかの場合が多いのです。
今月の雨宮悠天のレギュラーラジオ@FMいずみでは、この繊維芽細胞を元気にする方法についてお伝えしました。
★放送の音源はこちら↓
繊維芽細胞ってどこにあるの?
お肌について大きく3層に分けて見てみましょう。
■角質層
手で触れられるお肌の部分が角質層。
角質層はお肌の潤いを保つバリアの役割を果たし、水分量を調整して紫外線のダメージをブロックするなどしています。
外界と体内を隔てる壁の役割と言えます。
■基底層
角質層の下に基底層があります。元気な角質層を生み出す細胞です。
角質層は基底細胞から生まれ、上に押し上げられて手に触れることができる角質細胞へと変化していきます。
■真皮層
基底層の下に「お肌のハリの元となる真皮層」が存在しています。
先月は真皮層をラケットのガットに例えてお話ししていました。ガットの網目が崩れると弾力がなくなり、ハリが失われてたるみが起きやすくなりますね。
真皮層で網目をつくるのが皆さんご存知のコラーゲンです。
そしてコラーゲンをつくりだすのが繊維芽細胞。
繊維芽細胞は真皮層に存在していますので、”化粧品が浸透する浅い角質層へしかアプローチできないスキンケア”ではなかなか繊維芽細胞がコラーゲンがつくられないのです。
これが日頃自宅で行えるエイジングケアの行きどまりでした。
それ以上エイジングケアをしたい場合は、美容外科に行って真皮を活性化するレーザー治療などしか考えられる方法がなかったのです。
繊維芽細胞を活性化させる方法
最近の美容では自宅でもできる繊維芽細胞を増やす方法が増えました。ここでは簡単に行えるスキンケアとして2つご紹介します。
繊維芽細胞を活性化させる栄養素(成分)の例
- アスタキサンチン(鮭)
- クレソン
- アロエステロール(アロエ)
アスタキサンチンについては、某化粧品会社の有名な化粧品にも含まれておりご存知の方も多いと思います。
鮭が赤い色をしているのは色素成分アスタキサンチンによるものとされており、激流の中生まれた川に不死身で戻ってこられるのもアスタキサンチンの肌再生力にあると言われています。
クレソンは緑色が鮮やかなハーブ。オランダカラシと呼ばれており、サラダなどで摂取するとよいでしょう。
アロエは前者よりも手に入りにくいかもしれませんが、ヨーグルト飲料などで販売されている場合が多いようですのでそれらを活用してみましょう。
化粧品が浸透するのは角層までですので、その奥に存在している繊維芽細胞に働きかけるスキンケアはできないと言われています。
しかし昨年秋からご紹介しているアクアポリンを増やすスキンケアについてはご注目です。
弊サロンでは昨年秋からアクアポリンを活用したフェイシャルエステを行っておりますので、。
ご興味のある方はお問合せ下さいね。
※群馬大学大学院医学研究科 高田邦昭