根本的な乾燥肌対策・肌の奥から潤いを生み出す自食作用と線維芽細胞の活性化
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
「新年のスタートが遅い」と言われる仙台も日常が戻ってますね。
雨宮悠天の香る毎日@FMいずみでは、昨年末から乾燥肌の根本対策をお伝えしてきました。
11月は乾燥肌の本当の原因について、12月は根本対策として有効な角質ケアをお伝えしました。
今月は乾燥肌対策の最後の回として、肌の奥からうるおいを生み出す、といったところで2つの話題をお伝えしようと思います。
それは「肌の表面から水分を与える化粧品によるケア」ではなく、以下2つです。
- 古いたんぱく質を体の中から排出する
- ”うるおいを生み出す工場“を元気にしてうるおいを生み出せる肌質になるケア
それではさっそく一つ目からお伝えしていきます。
ラジオ放送の模様は下記の音声でお聞きいただけますので、聞きながら読み進めてみてくださいね。
今月の放送の模様の音源はこちら↓
古いたんぱく質を体の中から排出するケア
ぴーんとした上向きの肌をつくるハリの元・ぷるんぷるんしたうるおいたっぷりの美肌をつくるとして女性が大好きなコラーゲンはたんぱく質からつくられていました。
そう、一つ目はそのコラーゲンのメンテナンスに直結するようなお話です。
「古い肌細胞を新しい細胞に生まれ変わらせることができるとしたら?」そんな事が実現したら、若々しい肌のままでいられると想像できますよね。
実は体内のたんぱく質はオートファジーと呼ばれる自食作用を持っており、古く不要になったたんぱく質を、元気なたんぱく質が食べてしまうという状態が実際に体に中で行われています。
具体的には食事から摂取するたんぱく質が体内から減少して飢餓状態になると、オートファジーと呼ばれる自食作用が起こると言われます。
これは東京工業大学の大隈良典教授によるノーベル賞を受賞した説なのですが、お肌を生まれ変わらせながらうるおいを高めるにも有効活用できますよ。
古いたんぱく質のクリーンアップを促し、保水力が高い肌細胞を残すために有効。
おそらくこれを望まない女性はいないでしょう。
ケアの方法は1週間に一日ほどたんぱく質を摂取する量を25g以下にするだけ。
何度かこれを繰り返してみると、不要な細胞が減って新しい細胞が多くなるでしょう。
つまり保水力のない古い細胞はクリーンアップされ、若く新しい細胞が残りやすくなるので、保水力の向上も期待できると考えられるのです。
週に1度たんぱく質を25g以下にしてもリスクは特にありませんので、お試しになってみてはいかがでしょうか?
肌の中からうるおいを生み出すケア
女性の中では何度化粧水をつけても乾燥する、といった経験を持つ人は多いと思います。
中学生や小学生の頃に同じように乾燥を感じた人はおそらく多くないはずですし、そのころ特に化粧水など使っていなくても済んでいましたよね?
大人になって乾燥が気になるのは、なぜなのでしょうか?
肌内部に最強の保湿成分と呼ばれるセラミドを生み出す繊維芽細胞が存在しており、この数が加齢とともに減り、元気もなくなっていくことでお肌の潤いが不足すると考えられるのです。
つまり線維芽細胞は年齢とともに衰えるので、意識的に活性化する取り組みがほしいところ。
私からのおすすめは昨年年明けに発売されたトクホです。
これは米からできたグルコシルセラミドをサプリとして摂取し、3ケ月飲めばある程度期待した効果が得られると言われる実力派・正真正銘の根本的な肌対策です。
効果があるのかないのかかなり不確かな方法を使うのではなく、飲むスキンケアとして認定された確かなトクホを活用して乾燥肌をしっかりケアしていける、というところでご紹介させていただければと思います。
まとめ
2つのケアはいずれも体の中に着目して潤いケアで、何をやってもダメだったと感じている乾燥肌の方にとってはかなりの有効策です
ダメな方法を流れ作業的に、他に方法がないからと言って続けるよりも、科学的に信頼できる方法をどんどん有効活用したいものですよね。