代謝の低下や老化にかかわるNAD+やNMNについて
大人ならば誰しも「年齢的に仕方ない」と口にするもの。
年齢を重ねれば若いころのように何を食べても太らないというような体質ではなくなって代謝の低下を感じやすくなったり、しわやしみなどのエイジングサインも「仕方ないかな」と片付けてしまったりするところはあります。
今月の雨宮悠天のレギュラーラジオ香る毎日@FM泉では、大人なら誰しも気になる代謝とエイジングの根底にある要因について着目してお伝えしていました。
そのエイジングサインの根底にあるもの・NAD+やNMN
代謝が落ちてきた、しわが以前よりも多くなってきた、これらは大人なら誰しも実感するエイジングサインでしょうか。
代謝低下や老化現象の根底にある正体がNADにあるとする研究が大変多くなっています。
NAD+はニコチンアミドアデニンジヌクレオチドと呼ばれており、このNADが年齢とともに減少していくことから代謝の低下や老化現象が起こっていると考えられているのです。
さてこのNAD、あらゆる細胞の中に存在しており、エネルギーが生成されるときに活用されたり、老化の抑制にかかわっていると言われるサーチュイン遺伝子をONにしたりするなどして、代謝や老化にかかわっています。
出典:京大 村田幸作・河井重幸らの研究G
NAD+の体の取り込みについて
実はNAD+そのものを外から摂取してもうまく細胞の中に取り込まれません。
NAD+になる前の物質として知られるNMNニコチンアミドモノヌクレオチドの摂取が効率的だと考えられれています。
残念ながらこれまで報告されているNAD+の研究はどれもマウス実験で人間で長期間試されたものではないのですが、アメリカの厚生労働省の位置づけとして知られるFDAが認可しているNMNの健康補助食品もあると言います。
しかしNMNの健康補助食品はかなり高額です。
私たちが普段目にしている食品の中では、ブロッコリー、枝豆、キャベツ、アボカドなど野菜にNMNが含まれていると言いますから、これらを日頃意識した食生活をするのもいいかもしれませんね。
これらの食品はこれまでの番組の中でお伝えしてきたように抗ガン作用が高く、ポリフェノールが豊富な食品としてお伝えしてきたものですから、普段から召し上がっていれば、代謝の低下もエイジングについてもケアできると考えられそうです。
これまで報告されているNAD+やNMNの体へのメリット
さてこのNADになる前の物質として知られるNMN、現在まで報告されているエイジングケアや疾患予防としてのメリットを上げてみたいと思います。
- 免疫強化
- DNAの修復
- 細胞の突然変異を抑制してがん予防(ダメージをリカバリできない細胞の蓄積がガン)
- 筋委縮(ASL)
- 血管ダメージの抑制
- 代謝が60%向上
- 骨密度低下を抑制
- アルツハイマー症の抑制
NADやNMNはまだまだ解明されるべき点は多い領域です。
疾患を予防すると言われていますが、残念ながらマウスレベルの実験にすぎません。
NMNのサプリについてもヒューマングレードで安全性が確認されているわけではありません。
今後も注目したい可能性に満ちたテーマだと思いますが、前述の通り疾患予防有効としてとヒューマングレードで確認されいる野菜を摂取しているほうがいいでしょう。