バリア機能の低下:乾燥肌の原因を探る 〜乾燥肌を根本的にケアするシリーズ2019年冬〜
乾燥する季節がやってきました。
この時期から保湿ケアを入念にする女性は多いと思いますが、何度化粧水をつけても保湿されていない、といった実感を持つ方もいると思います。
今月から乾燥肌を根本的にケアするシリーズとしてお送りするよていです。
今月はそのはじめに乾燥肌ってなぜ起こるんだろう?といったところからお伝えしていきますよ。
乾燥肌の原因であるバリア機能の低下
「何度化粧水をつけても気づいたら元の肌と同じになっていた」なんて経験を持つ女性は多いと思います。
この理由として挙げられるのはバリア機能の低下です。
私たちの体は皮膚でおおわれており、この一番外側にあるのが角質層でした。
角質層は何そうにもわたる脂質で水分を抱え込み、水分を逃しにくくしている構造をしており、つまりお肌の中の水分が余計に逃げて行かないようなバリアの機能を果たしているんです。
さてこのバリア機能が低下してしまう要因が、乾燥の根本的な原因となりますので、まずはバリア機能が低下してしまう要因としては3つ挙げられます。
- ターンオーバーの乱れ
- 加齢
- 間違ったスキンケア
体は角質層で覆われていて、角質は水分を逃しにくくするバリアの機能を果たしているわけです。
肌の奥に存在する繊維芽細胞という部分で、最強の保湿成分と呼ばれるセラミドが日々生まれており、肌の奥から表面上に浮き上がってきて、脂質による層をつくり出します。
そして古い角質の部分は一定期間過ぎたら剥がれ落ちるようになっています。
この脂質による層がうまくミルフィーユのように整った層をつくってくれたらいいのですが、生活習慣の乱れ、紫外線などの外的要因、加齢などの影響で、古い層がうまく剥がれ落ちない、新しい層がなかなか表面に浮き上がってこれずに固い角質を形成するといった状態が進行していきます。
これが角質層の新陳代謝が乱れた状態です(これがよく言われるターンオーバーの乱れです)。
でもターンオーバーの乱れも、バリア機能の低下も、すぐに気づけるものでもありませんよね。
だから乾燥肌が知らず知らずのうちに進行していくとも言えそうです。
一般的なスキンケアとして洗顔・化粧水による保湿・保湿の後のクリームなどで肌のお手入れをする方が多いと思いますが、この習慣の中に角質ケアを入れることで、バリア機能を正常にたもてると言えます。
これが乾燥肌の根本的な解決になる糸口になりますので、乾燥が一層増す来月から具体的な方法としてまず角質ケアをご紹介したいと思います。
まとめ
乾燥肌が改善しない理由にはバリア機能の低下が挙げられます。
上から水分を与えるだけのスキンケアだけでは限界を感じる方は来月もぜひご注目ください。